平屋とは、1階のみで建てられた住まいのことです。ワンフロアで快適に暮らせることから、近年人気が高まっています。ここからは2階建て・3階建てにはない平屋の魅力や、メリット・デメリットをチェックしていきましょう。

平屋のメリットは、以下の通りです。

・効率的な家事動線や生活動線がつくれる
・階段がないため生活しやすい
・家族の存在を感じながら生活できる
・安定しやすい構造なので地震や台風に強い
・光熱費を抑えられる

すべての部屋がワンフロアにあり、動線をコンパクトにまとめられます。また階段がないため、小さな子どもや高齢者の転倒リスクがありません。さらに家族との距離が近く、存在を身近に感じながら生活できます。ワンフロアのみの生活なので、光熱費を抑えられることも重要なポイントです。平屋の大きな屋根を活かして太陽光発電システムを取り入れれば、さらに電気代を抑えられるでしょう。

＞＞参考コラム：沼津市で注文住宅を建てた際の維持費は？維持費にかかるコスト削減対策も

平屋にはデメリットもあります。平屋を考える際に知っておきたいデメリットをご紹介します。

・2階建てより広い土地が必要
・建築費の坪単価が高くなりやすい
・採光の工夫が必要
・水害の際に2階へ避難できない
・周囲の目が気になりやすい

平屋で2階建てと同じ床面積の家を建てようとすると、広い土地が必要となります。また延床面積に比して基礎部分の面積が広いため、基礎工事の費用が高くなることもデメリットです。ほかにもワンフロアにすべての間取りを収める平屋は、中心となる部屋の日当たり光を確保しにくくなります。特に隣に高い建物があると、日当たりが悪くなってしまう可能性が高いでしょう。高窓を採用する・中庭をつくるなどの工夫が必要です。

そして、水害に関しては慎重な土地選びが大切。沼津市では狩野川と黄瀬川、伊東市では伊東大川、三島市では大場川・狩野川・来光川の周辺で洪水が予想されているエリアがあります。洪水ハザードマップを確認しておきましょう。

参考元：沼津市｜狩野川・黄瀬川洪水ハザードマップ
参考元：静岡県｜静岡県GIS 洪水浸水想定区域図 ［伊東大川水系］伊東大川
参考元：三島市｜三島市洪水ハザードマップ 全域版

＞＞参考コラム：沼津市の注文住宅の費用相場は？コストを抑えるポイントも紹介
＞＞参考コラム：沼津市をハザードマップで見てみよう！地盤が強い土地、弱い土地は？注文住宅を建てる際の土地選びのポイント

沼津市をはじめとする、周辺エリアの伊東市と三島市は、平屋に適しているといえます。その理由を以下にまとめました。

沼津市周辺は、比較的土地価格が安い地域です。沼津市周辺エリアにおける土地の平均坪単価を、静岡市や全国と比べながら見ていきましょう。

2024年基準地価における平均坪単価は、沼津市が約30万円／坪、伊東市が約21万円／坪。これらのエリアと比べると、三島市の平均坪単価は約47万円／坪と高くなっていますが、静岡市や全国と比べると10万円／坪ほど安いといえます。平屋で延床面積を確保するためには、広い土地が必要です。沼津市周辺は土地が比較的低価格で手に入りやすいため、平屋に向いているといえるでしょう。

参考元：国土交通省 不動産情報ライブラリ

日照時間が長いことも沼津市周辺の特徴です。代表して三島市の日照時間を以下の表でチェックしてみましょう。なお、データは気象庁のものを使用しています。

全国における1991～2020年の日照時間平均値は1,915.9時間。三島市は全国と比較して日照時間が長いため、平屋を建てる際も日の光を取り入れやすいでしょう。また、太陽光発電システムも有効に活用できます。

なお沼津市・伊東市・三島市ともに、中心街にはビルが多く集まっています。採光のことを考えると、これらのエリアを避けて平屋を建てるのがおすすめです。

参考元：気象庁｜三島（静岡県） 年ごとの値 詳細（日照・雪・その他）

ここからは、株式会社ハウスプランの平屋の施工事例をご紹介します。

キッチン横に秘密基地のようなロフトがある家。ロフトからはLDKを見渡せます。この下は畳コーナーになっており、ゆったりしたいときに便利。デザイン性に長けたグラフテクトキッチンとアカシアの床がマッチした、おしゃれな住まいになりました。

＞＞伊豆の国市の施工事例：キッチンから広がる秘密基地のある家

黒を基調に木を差し色として使った、和モダンの平屋です。キッチンやトイレに高窓をつけて、日の光を確保しています。玄関には、階段とは別にスロープを設置。車いすにも対応できる住宅にしました。

＞＞駿東郡清水町の施工事例：和モダンの平屋

大きな窓など土地の条件を活かしたデザインを取り入れており、実際の面積以上に広く感じられます。庭に面したデッキスペースで、外の景色を眺めるのもおすすめ。庭は、外からの視線が気にならない場所につくりました。

＞＞富士市の施工事例：カフェスペースのある平屋

2つの箱が並んだように見える、グレーを基調とした平屋です。道路の真正面には、あえて窓を設置せずにプライバシーの確保を重視。また庭も道路からの視線が気にならないように配置しているため、プライベートな時間をゆったりと楽しめるでしょう。

＞＞富士市の施工事例：内と外が繋がる平屋

平屋ならではの高天井を採用し、開放感のあるリビング空間をつくりました。高窓からは、優しい日の光が降り注ぎます。反対に、ワークスペースなどは天井高を抑えて、落ち着く空間に仕上げました。

＞＞伊東市の施工事例：3つの庭を持つ平屋

＞＞参考コラム：建築家と注文住宅を建てよう！沼津・富士市のパッシブデザイン住宅の施工事例も紹介

平屋には「階段がないため生活しやすい」「家族の存在を感じながら暮らせる」など、多くのメリットがあります。その一方で日の光やプライバシーを確保しにくいというデメリットもありますが、間取りや窓などの工夫次第で解決できるでしょう。

株式会社ハウスプランは、建築家とタッグを組んで、将来の暮らしを見据えたおしゃれな空間をデザインしています。また断熱性・気密性にもこだわっており、快適な生活を実現できることも特徴です。さらに、高品質の部材をメーカーに直接発注しているため、高額になりやすい平屋のコストを抑えられます。沼津市周辺でマイホームを検討中の方は、是非お気軽にご相談ください。