土地のデメリットをメリットに変換した平屋。
西と北が道路に面する2面道路の敷地であり、敷地レベルは前面道路より高くなっており、北側では2mのレベル差となっている。道路からのプライバシーは確保しやすいが、道路の反対側からの目線は集める形となる。東側は同じレベルに隣家があり、南側は少し高いレベルに隣家がある。こちらも距離的には近接しており、大きな窓や透明ガラスの窓はないものの、多少視線を受けやすくなっている。この敷地に、日当たりや視線の有無などの時間帯、家族それぞれの居場所と用途、屋内空間との連続的な使い方など、状況に応じて使い分けられる「3つの庭をもつ平屋」を計画した。