
建物のサイズであるあるの35坪。実はとっても贅沢なんです。
家族ごとに建物のサイズを決めるにはどうしたらいい?
新築を考え始めるご家庭では、おそらく展示場に足を運んだり、ネットで調べたお好みの住宅会社さんの完成見学会に行ってみるなどするのではないでしょうか?その際に、担当営業マンから「お客様のお家は何坪くらいがいいですか?」など聞かれてなんとなくでお答えになっていませんか?それは大きな間違いですよ!
家族に必要な建物サイズはどうやって決める?
今は、インスタなどのSNSで様々な情報を簡単に入手することができますね。そこで大きさなども実際に建てられた方の意見や、今まで自分が住んでいたご実家などの大きさから、4人家族で35坪〜40坪くらいと考えている方が多いです。家族ごとに適切なサイズは様々です。どうしたらそれがわかるのかというと、しっかりとしたヒアリングが重要になります。また、高気密・高断熱住宅においては、余分な壁、柱、廊下など無駄なスペースが不要になるので、従来の建物より、コンパクトに設計しても、十分な広さを確保することができます。
よく言われる35坪くらいのサイズとは?
大手ハウスメーカーさんのほとんどが、間取りはあらかじめ規格化されていることが多く、要望に応じてカスタムできる様に設定されています。そのため、余白を作ることも想定して、少し大きめなサイズで間取り作成をされているケースがあります。そのため、 4人家族が生活するのに、35坪と言うのが目安サイズとして展開されています。また、従来の家づくりは、大きく設計することが多かったため、その名残もあると言われています。土地に余裕のあるエリアは、建物坪数が大きくなるケースがいまだに残っています。
高気密・高断熱住宅で建てるメリット
昨今、注目を集めている高気密・高断熱住宅。この高性能住宅で、さらに構造をしっかり耐震住宅で設計する場合、余分な壁、柱が不要になり、空間が広く確保することが可能になりました。そのメリットを最大限に間取りに取り入れることでこれまで35坪で感じていた広さが、28坪でも十分に設計することができます。現在の住宅事情は、ウッドショックと呼ばれる、部材の高騰など、いまだかつてない建物工事価格が高くなる現象が起こっています。その様な事態でサイズを大きく取りながら、高性能まで手に入れるとすると建築費が割高になってしまうため、サイズをコンパクトにしても広く感じる設計を採用する方がよっぽどいいと言えるでしょう。
コンパクトな設計で広く見せるコツとは?
坪数が小さくなると狭くなるのでは?と言う不安の声をよく聞きますが、それは大きな間違いです。コンパクト=狭いではないのです。窓の配置、床の貼り方ひとつで内装の雰囲気は大きく変わります。また、高気密・高断熱であれば、部屋の温度ムラがないので、ドアをつける必要がなくなります。その分、奥行きが生まれ広く感じられる事ができます。コストを抑えながらお金のかからない方法で広く見せられるのは、設計力がしっかりしているからということも挙げられます。
建物の中にドアがなくても大丈夫なの?
建物の中にドアがなくてももちろん大丈夫です。これは換気の仕組みに関係があります。新鮮な空気と汚れた空気の入れ替わりをしっかりコントロールすることができれば、常に綺麗な空気が部屋を循環することができます。また、温度の移動の仕組みを理解した上で設計することで、あえてドアが無い方が建物内の温度ムラがなくなる事になります。
いかがでしたか?皆様のお家づくりの参考になれば嬉しいです。